アルミ箔以外のパウチ

透明タイプのレトルトパウチ(レトルト食品用袋)は、内容物が視認できるという点で商品価値が向上します。ところが、光の透過の影響や酸素ガスバリア性を考えると、アルミ箔タイプより劣るため、食品のシェルフライフが短くなる傾向にあります。このため透明なレトルトパウチを使うことは多くはありません。また用途も限定されています。現在一番多用されている透明レトルトパウチの構成は、25μmONY(2軸延伸ナイロン)/70μmCPPです。内容物としては、ハンバーグ、ミートボール、おでんが主なものとなります。透明蒸着PET/ONY/CPP構成のレトルトパウチの酸素ガスバリア性はONY/CPPタイプより優位性があり、カレーやリゾットなどの電子レンジ加熱用レトルトパウチに適用されています。実用例として、透明蒸着PETフィルムをバリア材に適用したレトルトパウチ等があります。電子レンジ加熱時にパウチ内の蒸気が自動的に放出される機構が設けられている。また“業務用タイプ”のレトルトパウチ食品は、外食産業向けと病院などの医療関係向けが主な使用目的となり、大型パウチ(内容量500g以上)が通常使用されています。内容量が大きいと言うことは、強度が必要になってきます。補強層を追加した4層構成のパウチが使用されています。内容量は、1kg、2kg、3kgなどがあり、形態は平袋とスタンデイングパウチ(自立袋タイプ)があります。