包装で最も丈夫な包材は金属缶

最近の金属缶は、ブリキ、ティンフリースチール、アルミニウムなど以外に、TFSの両面に特殊なポリエステルフィルムを貼り合わせたラミネート鋼板も使われるようになりました。缶というのは、大きく分けて、缶胴部、缶胴に二重巻き締めで取り付けられる上蓋と下蓋の3つの部分からなる3ピース缶。絞り、しごきなどの胴部に上蓋を巻締た2ピース缶があります。3ピース缶の胴部は四角に切ったスチール板を丸めて突合部分を接合して作ります。接合法には、はんだ付け、接着、溶接という3つの方法があります。最近では、すべてのスチールの溶接缶に変わりつつあるようです。二ピース缶には、絞り缶と絞りしごき缶というものと、主にエアゾールに用いられるインパクト缶があります。絞り缶には用途に応じて、朝絞り缶と深絞り缶を使い分けます。絞りしごき缶は、絞った後にしごいて伸ばして、薄い缶体にするものです。現在は、アルミDI缶が主流です。スチールDI缶、ラミネートDI缶も缶臭もないというところで、需要が伸びています。現在、75%以上が二ピース缶になっています。蓋の形にもさまざまなものがあって、何の加工もされていない並蓋、開口用のくぼみをつけたフルオープンの蓋、飲み口を付けたタブ付きの蓋といったものがあります。この他にも、特殊な形のネジ蓋のついたボトル形状の缶もありますし、ダイヤカット缶もあります。また、金属缶のほかに、胴部や底部が紙でできた紙缶、プラスチックでできたプラ缶、複合資材によるコンポジット缶なども用いられるようになりました。缶は2ピース缶と3ピース缶。コンポジット缶、紙缶、プラ缶とさまざまあり、缶の用途も飲料、食缶、スプレー缶があります。