マイクロ波誘導熱分解法と包装①

マイクロ波誘導熱分解法というのは、プラスチックとアルミ箔のラミネート製品を分解して、有機物は油に、アルミくずは熔解して再生アルミに転換させます。Enval社の最初の実証実験工場は、英国のハンティンドンにあります。

この工場はすでに稼働しています。破砕されたアルミ箔とラミネートフィルムはカーボンとともに、マイクロ波誘導加熱炉に入れられて、1000℃の高温下で数分の間に炭酸化水素ガスとアルミに分解されます。

処理能力の方は毎時350kgで年間200〜300トンの再生アルミを回収することが可能です。設備費は3〜4年で回収できると言われいます。炭化水素ガスは、冷却、凝縮によって油分になります。特殊化学品の原料となります。

この研究はケンブリッジ大学の教授が、炭素をマイクロ波で加熱して環境への適正研究をしたことが始まりです。